防水工事

防水工事とは
防水工事は、建物の構造材や部材を⽔から保護し、建物の劣化を防ぐために必要です。 ビルやマンションの屋上だけでなく、⼀般住宅のベランダやバルコニーでも⾬漏りを防ぎ建物の資産価値を維持するため、定期的な防⽔⼯事が重要です。
アスファルト防水
アスファルト防水は長寿命で、屋根や建物の防水層として優れています。 合成繊維不織布に液状のアスファルトを染み込ませたルーフィングシートを重ねて張り合わせ防水機能を強化する工法です。
メリット
耐久性:長寿命で、屋根や建物の防水層として優れています。
防水性:アスファルトは水を効果的にシールし、雨漏りを防ぎます。
耐候性:気温変化や紫外線に対して耐性があり、屋外での使用に適しています。
コスト効率:比較的低コストで入手でき、施工も迅速に行えます。
修理可能性:シートの一部が損傷した場合、修理が容易です。
デメリット
施工面:防水性・耐水性が高いですが、火を使用する際に高い技術や注意が必要です。
ウレタン塗膜防水
ウレタン塗膜防水は、ウレタン樹脂を使用した最もスタンダードな防水工法で、柔軟性があり、段差や複雑な形状にも適用できます。伸縮性があるため壁などのひび割れにも密着するので内外装の修繕に適しています。
メリット
耐久性: ウレタン樹脂は耐候性に優れており、長期間の使用に耐えます。
柔軟性: ウレタン塗膜は柔軟で、つなぎ目のない防水層を形成することができ、複雑な形状や曲面にも適用できます。
施工面: ウレタン防水は施工が比較的簡単で、専門的な技術を必要としません。そのため、施工期間が短縮され、コストも削減できます。
デメリット
耐久性リスク: ウレタン樹脂は紫外線に対して劣化しやすいため、直射日光の当たる場所で使用する際には適切なUV安定剤を添加することが必要です。
メンテナンス:汚れや劣化を防ぐために、定期的な点検と清掃を行うことが重要です。
コスト効率: 他の防水工法に比べて比較的簡単で安価ですが、素材の価格や建物の規模や状況によっては、コストが増加することがあります。
塩ビシート防水
塩ビシート防水は、合成高分子系の塩ビ樹脂を原料としたシートを接着剤や塩ビ鋼板で固定し、ジョイント部を溶融一体化して連続被膜を形成する防水工法です。短い工期や色彩の豊かさが特長で、コストが安く抑えられ、紫外線など天候への耐久性もあります。
メリット
耐久性:シート自体が軽量のため、建物への負担が少なく木造建築にも向いています。 摩耗や破損しにくいことから、バルコニーや屋外廊下などにも適しています。
施工面:シート自体が軽量で柔軟性があるため、施工が扱いやすいです。
既存の防水層の上から下地を選ばず施工できるため、改修工事にも適しています。
デメリット
施工面:下地を選ばずに施工できますが、シート状のまま施工するため、複雑な場所での施工には向いていません。
FRP防水
FRP防水は、木やコンクリートで作られた床の上に繊維強化プラスチック製(FRP)のシートを敷き、その上にトップコート(樹脂)を塗って硬化させる工法です。
メリット
耐久性:FRPは軽量でありながら強度があります。 摩耗や破損しにくいことから、バルコニーや屋外廊下などにも適しています。
耐用性:FRPは熱伝導率が低いため、断熱材としても優れています。
施工面:施工や取り扱いが比較的簡単です。
デメリット
施工面:下地を選ばずに施工できますが、シート状のまま施工するため、複雑な場所での施工には向いていません。
コスト効率:FRPは他の防水材料に比べて材料のコストが高いため、施工費用も高くなります。
防水工事は定期的なメンテナンスが必要です。これらの防⽔⼯事の種類は、⽬的や⼯事を⾏う場所によって選択されます。それぞれの種類には特有の特徴と利点、⽋点がありますので、適切な防⽔⼯事を選択することが重要です。


